Google Cloud - Professional Cloud Architect更新してみた
まえおき
今月で有効期限が切れるGoogle CloudのProfessional Cloud Architectの更新をして、その内容を社内勉強会で発表した。それを少し修正を加えて書いてみる。
勉強開始の前に
筆者のスペック
- SI会社に入社して5年目
- 業務はAWSのインフラ周りを担当、Google Cloudを触ることはない
- AWS資格も何個か持っています(Solution architectとかDevOps Engineerとか)
Google Cloudの資格を受ける&更新する理由
業務ではAWS触るのになぜGoogle Cloudの資格を受けてるかというと、以下の理由で受けている
いろんなクラウドを勉強することで、各クラウドの強み弱みがわかる
- AWSを利用していても、データ分析と機械学習部分はGoogle Cloudを利用するハイブリッド構成を取る会社が多い気がする
Google Cloudの取り組み(?)が面白い&好き(そこまで詳しくはないが)
- Monitoringサービスって一応AzureやAWSの監視にも使える
- オープンソースベンダーと戦略的提携を組んでいる
合格するとグッズがもらえる
こういうグッズは結構好きなので、結構モチベーションになる。
もらったものは大体押し入れ行きになるけど(笑)、Hoodieとかはテレワーク時の部屋着として活躍してる
昔はAssociate Cloud Engineerにも、グッズがもらえたけど、1、2年前からはもらえなくなったらしい。マグカップとかタオルとかよかったけどなー
Professional Cloud Architectについて
詳細はProfessional Cloud Architectの概要を参考するといいと思う
Google Cloudの技術を組織が活用するために、必要なクラウドアーキテクチャと専門的な知識を持っているか評価する資格
- AWSのSolution Architect Professionalの位置
受験料は200ドル
資格の有効期限は2年
有効期限の3か月前に案内が来て、2か月前、1か月前にまたリマインドが来る
- 更新は60日(2か月)前から可能
- 今回は2か月前のリマインドに初更新だからということで、50%割引クーポンコードがもらえた。次の更新からは来ないのかな?
勉強方法
以下の3つを紹介。もし、所属会社がGoogle Cloudのパートナー企業ならPartner Certification Kickstart (PCK)というプログラムを利用できる可能性もあり、利用できるのであればこっちもおすすめ。Coursera講座とQwicklabsのハンズオンがセットになり、課題(ハンズオン)を完了すれば受験のバウチャーがもらえたりする。ただ、申請に期間があったり、資格の更新にも利用できるかは確実ではないので確認したほうがいい。
模擬試験
Professional Cloud Architectの模擬試験から20問の模擬試験を受けることができる。何回も受けられるし(問題は同じ問題)、終了ごは答え合わせや解説もしてくれるので、勉強開始の前に自分の実力を確認する用途で使うといいと思う。自分は最初受けて20問中8問正解だった…。
こんな感じで、解説や関連ドキュメントのリンクも提供してくれる |
Coursera
Courseraは無料でいろんな講座を聞けるサイトで、Google Cloud関連講座もGoogle Cloudが直接出している。日本語版の資格関連コースもあるので、さっきの模擬試験で足りないと思う分野をCourseraで講座を聞くといいと思う。
「GCP」,「Google Cloud」キーワードで検索すると、いろいろ関連講座が検索される |
Qwiklabs
AWSの資格を勉強するときもよくつかわれるいろんなハンズオンを実際のクラウド環境で試すことができるQwiklabs。ハンズオンごとに環境が1つ渡されるので、利用料に気にせず実際にリソースを作りながらハンズオンを試すことができる。
特にチャレンジラボは受験の前にやってみることをおすすめする。チャレンジラボというのは普通のハンズオンとことなり、構築環境の背景説明(wordpressを利用したブログサイトを運営してますなど)とチャレンジ目標が渡され、渡される環境でチャレンジ目標を実施すればよい。ハンズオンのように具体的なコマンドや操作の指示は書かれてないので、今までのハンズオンやドキュメントを調べながら目標を達成する必要がある。ハンズオンの場合、指示されたコマンドや操作を何も考えずやって終わりの場合が多いが、チャレンジラボは自分で適切なコマンドや操作を考えないといけないので、記憶に残るし勉強になる。また、一人でできたという達成感も結構ある。
Qwiklabsは残念ながら有料サービスで、ハンズオンごとにクレジットで支払うか、1か月55ドルでサブスクリプションをする必要がある。
幸いにGoogle Cloudでは頻繁にハンズオンキャンペーンを実施していて、1か月分のサブスクリプションを無料でもらえたりする。今も「スキルバッジキャンペーン」というキャンペーンをやっていて、6月10日まで登録すればQwiklabsの1か月サブスクリプションが無料でもらえる。申し込みはこのページ(Google Cloud スキルバッジ 獲得キャンペーン 第 2 弾)でできる
受験
受験について
自宅受験とオンサイト受験を選ぶことができる
自分の場合、自宅受験は環境の整えをしないといけなかったり、目の前にカメラがあって余計に緊張するのでオンサイト受験にした
- ちなみに、この内容を発表した社内勉強会(オンライン)でもカメラONで発表しせいか、緊張のあまり日本語がおかしくなり、5秒くらい固まってしまって大失敗した…。
自宅受験の場合、本人確認のために身分証明書をカメラに映す必要があるので、証明書の写真や文字が読めるくらいの画質をもつカメラを用意しておく必要があるらしい。
受験時間は2時間もらえる。問題数は50問。
- 一通り1時間で全部解けて、30分くらい見直しして、提出した。
受験後印象に残った問題
ケーススタディー
ある会社の背景や現在の状況、課題、目標が提示され、これを元に3,4問くらい出題される
サンプルのシナリオが公開されている
自分が受けたときはサンプルの会社のすべてが問題に出た(中の内容も同じなのは覚えてないが)
サンプルシナリオを覚える必要はない。ただ、シナリオの内容を考慮して問題に解答する必要がある
- 選択肢の内容はすべてやっておくと、プロジェクト面でよいソリューション。ただし、ケースに出る会社の目標や課題を考えると優先順位が低かったりする選択肢があったりする。
- たとでば、「セキュリティ面を強化することを目標としている」と書いてあるけど、選択肢のソリューションは「CI/CD周りを改善する」の内容
アーキテクチャだけではなく、ビジネス目標の達成方法を問う問題もある
Google Cloud環境において、コスト最適化を達成するためにどんな計画を作るか
- 新しくGoogle Cloudに詳しいメンバーを雇う?
- 今のチームメンバーをトレーニングする?
- ここは、独特だなと思った。Associate Cloud Engineerの時も、Google Cloudに関する問題ではなく、パブリッククラウドを使っている人ならGoogle Cloudを利用しなくても答えられそうな、クラウドの利用に対する全般的な知識を問う問題が出て印象的だった。うまく説明できないけど、サービスのアーキテクチャだけではなく、組織やチームの構成をどう最適化するかについても考える(例えばSREとか)のGoogleの色が出ているのかな?と勝手に思ったりもする。
結果
テストセンターでの結果は合格と言われたので、スコア的には合格のよう。ただし、よくあることに本当の合格かどうかはメールでお知らせるとのことだった。そして、1日後に「ポリシー審査のため保留中」というメールが来た。
悪いことはしてないけど、審査中といわれるとドキドキする(笑) |
いつ結果が来るか毎日1時間おきで受信箱を開いたり閉じたりしたけど、ちょうど7日目に無事更新できたというメールが来た。 最初の取得時はすぐ更新のメールが来てた気がするけど、コロナの影響か結構時間がかかった感じ。
めでたし、めでたし |
また、うれしいことに更新時もグッズがもらえるらしい。前回と比べるとHoodieの色が灰色から黒色に変わるなど、ラインアップが少し変わっているようなので、何を選ぶか少し悩む…。
どれもProfessional Cloud Architectのマークがあるので、外よりは家か会社内で利用するだろうな…
まとめ
最近、業務が忙しい感もあり、正直勉強時間はそんなに長くなく(直前は睡眠を削って3,4時間確保していたけど)、業務でも利用してないので更新できるかなという不安もあった。しかし、Google Cloudの勉強は基本的に模擬試験やCourseraなど無料で利用でき、またキャンペーンを狙えばQwiklabsも無料利用できるなど、気軽に手を出せる勉強ソースが多く、これらのおかげでなんとかなったと思う。
実際の業務でも勉強したことを生かしえてみたいけど、やはりまだAWSやAzureに比べると機会が少ない…。とりあえず、資格を取っていることで、Google Cloudにある程度知識を持っている、興味を持っているということはアピールできると思うので、いつかはあるかな…と思っている。でも、AWSから完全に離れるのもよくないなーと思ったり(笑) まずは、社内勉強会で発表するための面白いネタが思い出せれば、発表資料作成で利用してみてみよう。
更新地獄が怖いのですぐには予定ないが、もし次の資格取るならProfessional Data EngineerやProfessional Cloud DevOps Engineerを取りたいと思っている。社内でSRE関連のR&Dをやったこともあり、特にProfessional Cloud DevOps Engineerを取りたいけど、英語しかないんだよな…。いつか日本語の試験ができたら日本一早く受験してみたい(ベストエフォート)と思う。